ベッテルがポール! ブラウンGPが2-3 [F1-LIVE.com]
トルコGP予選後のマシン重量 [F1-LIVE.com]
トルコGPがイスタンブールパークサーキットで開幕しました。ティルケの最高傑作と言われる、面白いサーキットです。何より素晴らしいのは高速複合コーナーのターン8。一瞬の油断が大幅なタイムロスにつながってしまいます。
来季F1ですが、既存チームで、普通にエントリー申請をしたのはウィリアムズとフォース・インディアの2チームのみ。残りの8チームは、来季予算キャップ制を導入しないことを条件にエントリー申請をしました。また、新規チームも、なんと10チーム以上がエントリーしたようです。ただし、そのほとんどが予算キャップ制を前提として申請しているので、FIAがFOTA側に譲歩した場合に、参戦への余力を確保できるチームは限られます。
また、通常ならば、新規申請組から3チーム選ばれるわけですが、FIAが当初の予算キャップ制の施行を強行した場合、譲歩せずに撤退する既存チームも出てくる可能性があります。トヨタあたりは、撤退の言い訳として都合良く利用するかもしれません。
新規組のリストには、なんと懐かしのブラバムの名が。(オーナーがブラバム家ではなく、権利を買い取った方らしいので、ブラバムという名の使用には後でひと悶着あるかもしれませんが…)このチーム、SAF1の施設を所持しているようです。正直、参戦チームとして選ばれるのは厳しいですが、実際に設備があるという事実は、多少は有利に働くでしょう。
SAF1の資産や技術が受け継がれていくのであれば、応援しない手はありません。なんと、アロウズやホンダのお下がりマシンを魔改造してたマーク・プレストンも参加するとの噂。もし参戦できるなら、是非とも琢磨を呼んで欲しいところですが…(笑)
■レッドブル(KERS非搭載)
ベッテルポールポジション。ウェバー4番手スタート。
ベッテルは、2度の優勝が両方ともポール・トゥ・ウィンなものだから、軽タンでポールを狙うのが定石となっているのでしょうか。バトンより2周分ほど軽いです。最初のピットストップまでバトンを5秒程度引き離せれば、優勝のチャンスもあります。
ウェバーは、燃料こそバトンと同等に積んではいますが、偶数グリッドからのスタートなので、トゥルーリはもちろんのこと、KERSを搭載したライコネンやマッサにも注意しなければなりません。スタートで順位を落としてしまうと、表彰台が遠のきます。
■ブラウンGP(KERS非搭載)
バトン2番手スタート。バリチェロ3番手スタート。
バトンは今回も優勝候補1番手。1stスティントでベッテルにピタリとついていけば、トラブルがない限り優勝するでしょう。タイヤマネージメントの上手さも、ここでは役に立ちます。
バトンの優勝への懸念材料は……チームメイトのバリチェロです。ここイスタンブールパークは、ほとんどレースが行われないため、偶数グリッド側の汚れが酷く、スタートで奇数側(レコードライン側)の後続に抜かれてしまうことが多々あります。バトンは、バリチェロに抜かれ、3番手以下で1コーナーを通過する可能性のほうが高いのではないかと。ただしバリチェロは今回バトンより1周分軽いんですよね。バリチェロとバトンがそれぞれ前車に引き離されずについていければ、バトンは優勝できます。…で、バリチェロの最近の言動を考えると、たとえペースが上がらずベッテルから離されても、バトンをブロックし続けるでしょう。その場合は……ここは決して抜けないコースではないですから、チームメイト同士の激しいバトルに発展するかもしれません(笑)
■トヨタ(KERS非搭載)
トゥルーリ5番手スタート。グロック13番手スタート。
新パーツを投入し、なんとか調子を取り戻してきました。コースとの相性も良いのでしょう。トゥルーリは予選番長ぶりを発揮。スタートでウェバーを抜いて、4番手を最後まで死守したいところです。
グロックは総重量690キロの重タンでスタートします。前のハイドフェルド、中島一貴あたりとのバトルが面白そうです。
■フェラーリ(KERS搭載)
ライコネン6番手スタート。マッサ7番手スタート。
ブラウンGP、レッドブル、トゥルーリに前に行かれてしまったのは仕方ないでしょう。現在のフェラーリの力が如実に表れたポジションからのスタートです。
ただフェラーリにはKERSがあります。前の5台よりも1〜2周分多く燃料を積んでいるライコネンと、奇数グリッドスタートかつトルコGP3連勝中で相性が良いマッサ。スタートで2つ以上順位を上げられたなら、表彰台争いも可能です。
■ルノー(KERS非搭載)
アロンソ8番手スタート。ピケJr.17番手スタート。
ルノーは今回もKERSを外してきました。モナコと違って、KERSが有利に働くと思われるトルコでも外してくるということは…。KERS('A`)
アロンソは、マシンの実力的には申し分ない位置なのですが、今回の最軽量だということを考えると、あと2つ3つ上のポジションからスタートしたいところでした。前のマシンは皆速いですから、戦うべき相手は後続のロズベルグやクビサ、そしてハイドフェルドや中島一貴です。軽さを生かして1stスティントをどう戦うのか…腕の見せ所です。うまくいけば7位には食い込めるでしょう。
ピケJr.はQ1でスピンして脱落。今度は、ハンガリーGP期限説が囁かれています。今回を含めてあと4戦。ネタドライバーとしての評価だけを残してF1を去ることになるのか、崖っぷちの戦いが続きます。
■ウィリアムズ(KERS非搭載)
ロズベルグ9番手スタート。中島一貴12番手スタート。
ロズベルグは660キロ。前8台よりは若干重いです。トゥルーリが引き起こす渋滞についていって、確実にポイント獲得を狙います。
中島一貴はQ2最後のアタックをハードタイヤで出陣。3周目のアタックには、時間切れでわずか数秒間に合いませんでした。チームや本人のコメントにはありませんが、タイミング調整をミスしたのではないかと…。
燃料は前のハイドフェルドとほぼ同じです。前だけ見ていれば、なかなか期待ができる作戦なのですが、後ろのグロックが2〜3周分重いので、後半厳しい戦いを強いられそうです。当然、スタートでグロックに抜かれると、ずるずる順位を下げて、ポイント獲得のチャンスは失われます。
■BMW(KERS非搭載)
クビサ10番手スタート。ハイドフェルド11番手スタート。
BMWはKERSを搭載する予定でしたが、新型ディフューザーが今回からにずれこんだため、おそらくはその評価のためにKERSの搭載を断念しました。
新パーツのおかげか、久々に中団グループに復帰。やや重めの燃料で、徐々に順位を上げてのポイント獲得を狙います。
■マクラーレン(KERS搭載)
コバライネン14番手スタート。ハミルトン16番手スタート。
モナコではやや速さを取り戻したマクラーレンでしたが、やはり高速セクションがネックとなって、トルコではこの位置。8コーナーを全力で戦えないのは痛すぎます。
コバライネンは前3台の重タン勢を序盤に攻略できなければ、後方でレースを終えるでしょう。ハミルトンは素でQ1落ち。全体で2番目に重い重量でのスタート。しかしグリップレベルが足りないマシンで1ストップ作戦は危険な賭けです。しかもハミルトンは過去にタイヤをバーストさせたこともありますし…。変則の2ストップでいくのではないでしょうか。…どの道上位進出は厳しいですから。
■フォース・インディア(KERS非搭載)
スーティル15番手スタート。フィジケラ19番手スタート。
スーティルは2戦連続のQ2進出。しかもハミルトンを実力で蹴落としての進出ですから、誇れることです。戦略は前のコバライネンとほぼ一緒。オーバーテイクするようなことがあれば、また評価が上がります。今のフォース・インディアなら、マクラーレンに対抗できる実力を備えているはず。
フィジケラはイエローフラッグでタイムを更新できず、Q3落ちでした。しかし、最近、決勝では好走が続いています。誰とは言いませんが、ふがいない若手を後ろから刺激してくれるでしょう。
■トロ・ロッソ(KERS非搭載)
ブエミ18番手スタート。ボーデ20番手スタート。
基本的にはレッドブルと同じシャシーを使っているんだけど…。ニューウェイ設計のマシンがPPのみならず逆PPまで獲得してしまいました(笑)
ボーデは今回最も重く、700キロオーバー。トラブルがなければ、最初のスティントで、全58周中30周以上は走ってくるでしょう。1ストップのマシンがあるとすれば、その可能性がもっとも高いのは、このボーデですが…。結局のところ、前の車を出し抜こうという戦略がいくつも積み重なっての、この重量なのだと思います。常にクリアラップが続くと想定して最速になるように周回数を割り振っても、レースでは通用しないですからね。
決勝は日本時間21時スタート。地上波放映はいつも通りの時間に戻って、フジテレビにて23時50分からです。
トルコGP予選後のマシン重量 [F1-LIVE.com]
トルコGPがイスタンブールパークサーキットで開幕しました。ティルケの最高傑作と言われる、面白いサーキットです。何より素晴らしいのは高速複合コーナーのターン8。一瞬の油断が大幅なタイムロスにつながってしまいます。
来季F1ですが、既存チームで、普通にエントリー申請をしたのはウィリアムズとフォース・インディアの2チームのみ。残りの8チームは、来季予算キャップ制を導入しないことを条件にエントリー申請をしました。また、新規チームも、なんと10チーム以上がエントリーしたようです。ただし、そのほとんどが予算キャップ制を前提として申請しているので、FIAがFOTA側に譲歩した場合に、参戦への余力を確保できるチームは限られます。
また、通常ならば、新規申請組から3チーム選ばれるわけですが、FIAが当初の予算キャップ制の施行を強行した場合、譲歩せずに撤退する既存チームも出てくる可能性があります。トヨタあたりは、撤退の言い訳として都合良く利用するかもしれません。
新規組のリストには、なんと懐かしのブラバムの名が。(オーナーがブラバム家ではなく、権利を買い取った方らしいので、ブラバムという名の使用には後でひと悶着あるかもしれませんが…)このチーム、SAF1の施設を所持しているようです。正直、参戦チームとして選ばれるのは厳しいですが、実際に設備があるという事実は、多少は有利に働くでしょう。
SAF1の資産や技術が受け継がれていくのであれば、応援しない手はありません。なんと、アロウズやホンダのお下がりマシンを魔改造してたマーク・プレストンも参加するとの噂。もし参戦できるなら、是非とも琢磨を呼んで欲しいところですが…(笑)
■レッドブル(KERS非搭載)
ベッテルポールポジション。ウェバー4番手スタート。
ベッテルは、2度の優勝が両方ともポール・トゥ・ウィンなものだから、軽タンでポールを狙うのが定石となっているのでしょうか。バトンより2周分ほど軽いです。最初のピットストップまでバトンを5秒程度引き離せれば、優勝のチャンスもあります。
ウェバーは、燃料こそバトンと同等に積んではいますが、偶数グリッドからのスタートなので、トゥルーリはもちろんのこと、KERSを搭載したライコネンやマッサにも注意しなければなりません。スタートで順位を落としてしまうと、表彰台が遠のきます。
■ブラウンGP(KERS非搭載)
バトン2番手スタート。バリチェロ3番手スタート。
バトンは今回も優勝候補1番手。1stスティントでベッテルにピタリとついていけば、トラブルがない限り優勝するでしょう。タイヤマネージメントの上手さも、ここでは役に立ちます。
バトンの優勝への懸念材料は……チームメイトのバリチェロです。ここイスタンブールパークは、ほとんどレースが行われないため、偶数グリッド側の汚れが酷く、スタートで奇数側(レコードライン側)の後続に抜かれてしまうことが多々あります。バトンは、バリチェロに抜かれ、3番手以下で1コーナーを通過する可能性のほうが高いのではないかと。ただしバリチェロは今回バトンより1周分軽いんですよね。バリチェロとバトンがそれぞれ前車に引き離されずについていければ、バトンは優勝できます。…で、バリチェロの最近の言動を考えると、たとえペースが上がらずベッテルから離されても、バトンをブロックし続けるでしょう。その場合は……ここは決して抜けないコースではないですから、チームメイト同士の激しいバトルに発展するかもしれません(笑)
■トヨタ(KERS非搭載)
トゥルーリ5番手スタート。グロック13番手スタート。
新パーツを投入し、なんとか調子を取り戻してきました。コースとの相性も良いのでしょう。トゥルーリは予選番長ぶりを発揮。スタートでウェバーを抜いて、4番手を最後まで死守したいところです。
グロックは総重量690キロの重タンでスタートします。前のハイドフェルド、中島一貴あたりとのバトルが面白そうです。
■フェラーリ(KERS搭載)
ライコネン6番手スタート。マッサ7番手スタート。
ブラウンGP、レッドブル、トゥルーリに前に行かれてしまったのは仕方ないでしょう。現在のフェラーリの力が如実に表れたポジションからのスタートです。
ただフェラーリにはKERSがあります。前の5台よりも1〜2周分多く燃料を積んでいるライコネンと、奇数グリッドスタートかつトルコGP3連勝中で相性が良いマッサ。スタートで2つ以上順位を上げられたなら、表彰台争いも可能です。
■ルノー(KERS非搭載)
アロンソ8番手スタート。ピケJr.17番手スタート。
ルノーは今回もKERSを外してきました。モナコと違って、KERSが有利に働くと思われるトルコでも外してくるということは…。KERS('A`)
アロンソは、マシンの実力的には申し分ない位置なのですが、今回の最軽量だということを考えると、あと2つ3つ上のポジションからスタートしたいところでした。前のマシンは皆速いですから、戦うべき相手は後続のロズベルグやクビサ、そしてハイドフェルドや中島一貴です。軽さを生かして1stスティントをどう戦うのか…腕の見せ所です。うまくいけば7位には食い込めるでしょう。
ピケJr.はQ1でスピンして脱落。今度は、ハンガリーGP期限説が囁かれています。今回を含めてあと4戦。ネタドライバーとしての評価だけを残してF1を去ることになるのか、崖っぷちの戦いが続きます。
■ウィリアムズ(KERS非搭載)
ロズベルグ9番手スタート。中島一貴12番手スタート。
ロズベルグは660キロ。前8台よりは若干重いです。トゥルーリが引き起こす渋滞についていって、確実にポイント獲得を狙います。
中島一貴はQ2最後のアタックをハードタイヤで出陣。3周目のアタックには、時間切れでわずか数秒間に合いませんでした。チームや本人のコメントにはありませんが、タイミング調整をミスしたのではないかと…。
燃料は前のハイドフェルドとほぼ同じです。前だけ見ていれば、なかなか期待ができる作戦なのですが、後ろのグロックが2〜3周分重いので、後半厳しい戦いを強いられそうです。当然、スタートでグロックに抜かれると、ずるずる順位を下げて、ポイント獲得のチャンスは失われます。
■BMW(KERS非搭載)
クビサ10番手スタート。ハイドフェルド11番手スタート。
BMWはKERSを搭載する予定でしたが、新型ディフューザーが今回からにずれこんだため、おそらくはその評価のためにKERSの搭載を断念しました。
新パーツのおかげか、久々に中団グループに復帰。やや重めの燃料で、徐々に順位を上げてのポイント獲得を狙います。
■マクラーレン(KERS搭載)
コバライネン14番手スタート。ハミルトン16番手スタート。
モナコではやや速さを取り戻したマクラーレンでしたが、やはり高速セクションがネックとなって、トルコではこの位置。8コーナーを全力で戦えないのは痛すぎます。
コバライネンは前3台の重タン勢を序盤に攻略できなければ、後方でレースを終えるでしょう。ハミルトンは素でQ1落ち。全体で2番目に重い重量でのスタート。しかしグリップレベルが足りないマシンで1ストップ作戦は危険な賭けです。しかもハミルトンは過去にタイヤをバーストさせたこともありますし…。変則の2ストップでいくのではないでしょうか。…どの道上位進出は厳しいですから。
■フォース・インディア(KERS非搭載)
スーティル15番手スタート。フィジケラ19番手スタート。
スーティルは2戦連続のQ2進出。しかもハミルトンを実力で蹴落としての進出ですから、誇れることです。戦略は前のコバライネンとほぼ一緒。オーバーテイクするようなことがあれば、また評価が上がります。今のフォース・インディアなら、マクラーレンに対抗できる実力を備えているはず。
フィジケラはイエローフラッグでタイムを更新できず、Q3落ちでした。しかし、最近、決勝では好走が続いています。誰とは言いませんが、ふがいない若手を後ろから刺激してくれるでしょう。
■トロ・ロッソ(KERS非搭載)
ブエミ18番手スタート。ボーデ20番手スタート。
基本的にはレッドブルと同じシャシーを使っているんだけど…。ニューウェイ設計のマシンがPPのみならず逆PPまで獲得してしまいました(笑)
ボーデは今回最も重く、700キロオーバー。トラブルがなければ、最初のスティントで、全58周中30周以上は走ってくるでしょう。1ストップのマシンがあるとすれば、その可能性がもっとも高いのは、このボーデですが…。結局のところ、前の車を出し抜こうという戦略がいくつも積み重なっての、この重量なのだと思います。常にクリアラップが続くと想定して最速になるように周回数を割り振っても、レースでは通用しないですからね。
決勝は日本時間21時スタート。地上波放映はいつも通りの時間に戻って、フジテレビにて23時50分からです。