31周目で赤旗終了! 勝者はバトン、グロックが3位 [F1-LIVE.com]
適度な雨ならレースを面白くすることもあるだろうけど…。
22周目に雨が降り始め、雨足が強まって31周目で赤旗中断。そのまま終了しました。周回数が全56周の75%に達しなかったため、ポイントが半分に。
夕方のレースは、たとえ晴れても夕日が目に入って見づらいし、雨が降れば絶対的な明るさが不足してしまいます。しかもマレーシアの夕暮れといえば今回のような大雨の可能性も十分に予測できたことです。ナイトレースも晴れなら問題ないことが去年証明されたけど、雨が降ったら、おそらく人工の光が雨粒で乱反射して、極端に視界が悪くなるでしょう。昼間のレースに比べて、危険性は跳ね上がります。雨が降れば、一般道ですら前が見えづらいのに、いくら照明が強力でもF1マシンは200キロオーバーで走ってるんですからね…。
ヨーロッパでの視聴率を考えれば、時間帯を遅らせたいことは分かります。しかし、安全性を犠牲にしてまでやることではないです。
■ブラウンGP(KERS非搭載)
バトンが2連勝。バリチェロは5位。
バトンは1回目のピットストップ後にトップにたつところまでは作戦通りでしたが、その後は決して運に恵まれたわけではありませんでした。タイヤと路面状態の変化に合わせ、赤旗中断まで、合計4度ものピットストップを敢行。それでもリードを保つだけのバランスの良さがブラウンGPにはありました。優勝とはいえ5ポイントしか獲得できませんでしたが、この速さは本物です。
バリチェロもまた4度のピットストップを余儀なくされ、5位に入るのが精一杯。しかし、ドライな状況が続けばおそらく2位に躍り出ていただろうと思われるほど、そのパフォーマンスは素晴らしいものでした。今後もブラウンGPの快進撃は続くでしょう。ただしバリチェロはバトンの陰に隠れ続けることになりそうですが…。
■BMW(ハイドフェルドだけKERS搭載)
ハイドフェルドが2位。クビサはリタイア。
ハイドフェルドは、雨を想定した重タン戦略がピタリとはまり、驚きの2位獲得。とても初日フリー走行で最下位タイムを記録したとは思えないほどの活躍でした。
クビサはフォーメーションラップ中にエンジンの異常をチームに訴え、スタート直後にスロー走行してエンジンから出火。またしてもハイドフェルドとの比較をすることは出来ませんでした。残念。…普通に走れていたら、良い位置でレースを終えていたと思われます。
■トヨタ(KERS非搭載)
グロック3位。トゥルーリ4位。
グロックはスタートを失敗して大幅に順位を落としてしまい、苦しいレース展開でしたが、雨が降り始めてからのタイヤ選択の運に恵まれました。赤旗中断時点では2位でしたが、最終ラップから1周前の順位が適応されたため3位で終わりました。
トゥルーリは、さすがに自力で優勝を勝ち取るほどのパフォーマンスはありませんでしたが、それでも途中まで先頭争いを続け、順調に行けば表彰台に上がれるほどの走りをしていました。しかし雨が降った後の順位変動で順位を落とし、なんとか4位まで持ち直したところでレース終了。ポイントランキングでは3位をキープしています。
■レッドブル(KERS非搭載)
ウェバー6位。ベッテル15位。
ウェバーはレッドブルに初ポイントをもたらしました。ベッテルは後方グリッドから頑張っていましたが、アクアプレーニングでコースアウトしてエンジンが止まり、前戦に続いてリタイア。今年のベッテルは何かやってくれそうな勢いがあります。次戦からしきりなおしです。
■マクラーレン(KERS搭載)
ハミルトン7位。コバライネンリタイア。
今回もハミルトンはいつのまにやらポイント圏内に入ってきました。一応今回が初ポイント。またもやドライバーとしての評価が上がった一方、人格面の問題がいろいろと取り沙汰されています。たぶん、前戦失格以上のお咎めはないだろうと思うのですが、今シーズンのランキングから除外する等の噂も出ています。
コバライネンはスタート直後にあっさりとリタイア。今回は完全に自分のミスです。こういう姿を見ていると、全てが悪循環となってしまっていた2005年の琢磨を思い出します…。
■ウィリアムズ(KERS非搭載)
ロズベルグ8位。中嶋一貴12位。
4番手からスタート成功でトップに躍り出たロズベルグ。1回目のピットストップ後も2番手を走り、好結果が期待されましたが、雨の混乱で結局8位。序盤戦、好調なうちに1ポイントでも多く獲得しておきたいところでしたが、こればかりは仕方ないでしょう。
中嶋一貴はスタート失敗。ピケJr.に抑えられ、せっかくの重タン作戦も台無しになってしまいました。こんな状況では、トヨタが撤退したら、どこのチームも獲得したいとは思わないでしょうね。
■フェラーリ(KERS搭載)
マッサ9位。ライコネン14位。
1回目のピットストップで、まだ路面がドライなうちに2台ともウェットタイヤに替えるという大きな賭けに出たものの、雨が強くならず大失敗。大きく順位を落とし、その後の挽回はなりませんでした。
なんと、開幕前は優勝候補一番手とされていたフェラーリが、開幕2戦目を終えてゼロポイント。誰がこんな事態を予想したでしょうか。今後、必ず復調してくるとは思いますが…。
■トロ・ロッソ(KERS非搭載)
ボーデ10位。ブエミ16位。
ボーデはフェラーリ同様、早めにウェットタイヤに交換する賭けに出て失敗。ポイント獲得はなりませんでした。
ブエミは雨の路面に残れずにコースオフ。ストールしてリタイア。反省を糧にして、精神面での成長に繋げていくことを期待します。
■ルノー(KERS搭載)
アロンソ11位。ピケJr.13位。
アロンソは予選トップ10の中で最も燃料を積みながら、なんとスタートで9番手から3番手までジャンプアップ。何台かにオーバーテイクされたものの、驚異的な粘りで後続を抑え続け、後は有利なソフトタイヤで最後まで攻め抜く姿が期待されましたが、予想以上の雨の混乱で11位止まり。2戦連続のポイントは獲得出来ませんでした。
ピケJr.はスタートでポジションを4つ上げ、中嶋一貴(笑)以下を抑え続けました。アロンソもそうでしたが、確かに、ジャンプスタートと、後続のKERS非搭載チームからポジションを守るためにKERSは機能していたようです。しかし絶対的な速さが足りないのも事実。今後もルノーパレードが定番となるかもしれません。
■フォース・インディア(KERS非搭載)
スーティル17位。フィジケラ18位。
フォース・インディアもフェラーリと同様、早めにウェットタイヤに交換する賭けに出ましたが、当然失敗。元々の遅さもあって、その後、浮上することもありませんでした。
次戦は2週間後、4月19日中国GP。昨年までは10月あたり、日本GPの前後に開催されていた中国GPでしたが、今年から春開催へと変更されました。
適度な雨ならレースを面白くすることもあるだろうけど…。
22周目に雨が降り始め、雨足が強まって31周目で赤旗中断。そのまま終了しました。周回数が全56周の75%に達しなかったため、ポイントが半分に。
夕方のレースは、たとえ晴れても夕日が目に入って見づらいし、雨が降れば絶対的な明るさが不足してしまいます。しかもマレーシアの夕暮れといえば今回のような大雨の可能性も十分に予測できたことです。ナイトレースも晴れなら問題ないことが去年証明されたけど、雨が降ったら、おそらく人工の光が雨粒で乱反射して、極端に視界が悪くなるでしょう。昼間のレースに比べて、危険性は跳ね上がります。雨が降れば、一般道ですら前が見えづらいのに、いくら照明が強力でもF1マシンは200キロオーバーで走ってるんですからね…。
ヨーロッパでの視聴率を考えれば、時間帯を遅らせたいことは分かります。しかし、安全性を犠牲にしてまでやることではないです。
■ブラウンGP(KERS非搭載)
バトンが2連勝。バリチェロは5位。
バトンは1回目のピットストップ後にトップにたつところまでは作戦通りでしたが、その後は決して運に恵まれたわけではありませんでした。タイヤと路面状態の変化に合わせ、赤旗中断まで、合計4度ものピットストップを敢行。それでもリードを保つだけのバランスの良さがブラウンGPにはありました。優勝とはいえ5ポイントしか獲得できませんでしたが、この速さは本物です。
バリチェロもまた4度のピットストップを余儀なくされ、5位に入るのが精一杯。しかし、ドライな状況が続けばおそらく2位に躍り出ていただろうと思われるほど、そのパフォーマンスは素晴らしいものでした。今後もブラウンGPの快進撃は続くでしょう。ただしバリチェロはバトンの陰に隠れ続けることになりそうですが…。
■BMW(ハイドフェルドだけKERS搭載)
ハイドフェルドが2位。クビサはリタイア。
ハイドフェルドは、雨を想定した重タン戦略がピタリとはまり、驚きの2位獲得。とても初日フリー走行で最下位タイムを記録したとは思えないほどの活躍でした。
クビサはフォーメーションラップ中にエンジンの異常をチームに訴え、スタート直後にスロー走行してエンジンから出火。またしてもハイドフェルドとの比較をすることは出来ませんでした。残念。…普通に走れていたら、良い位置でレースを終えていたと思われます。
■トヨタ(KERS非搭載)
グロック3位。トゥルーリ4位。
グロックはスタートを失敗して大幅に順位を落としてしまい、苦しいレース展開でしたが、雨が降り始めてからのタイヤ選択の運に恵まれました。赤旗中断時点では2位でしたが、最終ラップから1周前の順位が適応されたため3位で終わりました。
トゥルーリは、さすがに自力で優勝を勝ち取るほどのパフォーマンスはありませんでしたが、それでも途中まで先頭争いを続け、順調に行けば表彰台に上がれるほどの走りをしていました。しかし雨が降った後の順位変動で順位を落とし、なんとか4位まで持ち直したところでレース終了。ポイントランキングでは3位をキープしています。
■レッドブル(KERS非搭載)
ウェバー6位。ベッテル15位。
ウェバーはレッドブルに初ポイントをもたらしました。ベッテルは後方グリッドから頑張っていましたが、アクアプレーニングでコースアウトしてエンジンが止まり、前戦に続いてリタイア。今年のベッテルは何かやってくれそうな勢いがあります。次戦からしきりなおしです。
■マクラーレン(KERS搭載)
ハミルトン7位。コバライネンリタイア。
今回もハミルトンはいつのまにやらポイント圏内に入ってきました。一応今回が初ポイント。またもやドライバーとしての評価が上がった一方、人格面の問題がいろいろと取り沙汰されています。たぶん、前戦失格以上のお咎めはないだろうと思うのですが、今シーズンのランキングから除外する等の噂も出ています。
コバライネンはスタート直後にあっさりとリタイア。今回は完全に自分のミスです。こういう姿を見ていると、全てが悪循環となってしまっていた2005年の琢磨を思い出します…。
■ウィリアムズ(KERS非搭載)
ロズベルグ8位。中嶋一貴12位。
4番手からスタート成功でトップに躍り出たロズベルグ。1回目のピットストップ後も2番手を走り、好結果が期待されましたが、雨の混乱で結局8位。序盤戦、好調なうちに1ポイントでも多く獲得しておきたいところでしたが、こればかりは仕方ないでしょう。
中嶋一貴はスタート失敗。ピケJr.に抑えられ、せっかくの重タン作戦も台無しになってしまいました。こんな状況では、トヨタが撤退したら、どこのチームも獲得したいとは思わないでしょうね。
■フェラーリ(KERS搭載)
マッサ9位。ライコネン14位。
1回目のピットストップで、まだ路面がドライなうちに2台ともウェットタイヤに替えるという大きな賭けに出たものの、雨が強くならず大失敗。大きく順位を落とし、その後の挽回はなりませんでした。
なんと、開幕前は優勝候補一番手とされていたフェラーリが、開幕2戦目を終えてゼロポイント。誰がこんな事態を予想したでしょうか。今後、必ず復調してくるとは思いますが…。
■トロ・ロッソ(KERS非搭載)
ボーデ10位。ブエミ16位。
ボーデはフェラーリ同様、早めにウェットタイヤに交換する賭けに出て失敗。ポイント獲得はなりませんでした。
ブエミは雨の路面に残れずにコースオフ。ストールしてリタイア。反省を糧にして、精神面での成長に繋げていくことを期待します。
■ルノー(KERS搭載)
アロンソ11位。ピケJr.13位。
アロンソは予選トップ10の中で最も燃料を積みながら、なんとスタートで9番手から3番手までジャンプアップ。何台かにオーバーテイクされたものの、驚異的な粘りで後続を抑え続け、後は有利なソフトタイヤで最後まで攻め抜く姿が期待されましたが、予想以上の雨の混乱で11位止まり。2戦連続のポイントは獲得出来ませんでした。
ピケJr.はスタートでポジションを4つ上げ、中嶋一貴(笑)以下を抑え続けました。アロンソもそうでしたが、確かに、ジャンプスタートと、後続のKERS非搭載チームからポジションを守るためにKERSは機能していたようです。しかし絶対的な速さが足りないのも事実。今後もルノーパレードが定番となるかもしれません。
■フォース・インディア(KERS非搭載)
スーティル17位。フィジケラ18位。
フォース・インディアもフェラーリと同様、早めにウェットタイヤに交換する賭けに出ましたが、当然失敗。元々の遅さもあって、その後、浮上することもありませんでした。
次戦は2週間後、4月19日中国GP。昨年までは10月あたり、日本GPの前後に開催されていた中国GPでしたが、今年から春開催へと変更されました。