ブラウンGPがデビュー戦1-2フィニッシュの快挙! [F1-LIVE.com]
ソフト側のタイヤのタレが酷かったなあ…。昨年のルールですら、片方のタイヤがどうしようもなく使えない時もあったのに、1つあけて使わせるのはどうなんでしょう。運の要素が強くなりすぎて、純粋な実力が決勝で見えにくくなっています。視聴者が喜ぶ「ドラマ」は増えるんでしょうけどね。特に終盤に。
KERSは、明らかに役に立ったと言えるのはスタートくらいでした。後はバランスを悪くしただけの重りと化していました。後続車に抜かれないために役に立った、という見方もありますが、そもそもKERSを積んでいなければ接近される回数も減るでしょうから…。まあ、KERSはこれからです。バーレーンのようなストレートの長いコースでどう威力を発揮できるかが重要です。
セーフティーカーの新しいルールは、昨年ほどの理不尽な順位変動もあまりなく、基本的には成功していたように思います。しかし、ここでもKERSが足を引っ張っているんですよね。感電事故を防ぐために、リタイアしたマシンの処理にどうしても時間がかかってしまうんです。当然、レース再開も遅れます。もちろん、マーシャルの安全が第一ではありますが…。このままだと、KERSの存在意義が問われることになりそうです(笑) コストダウンだのエコだの言いながら、チームに百億円単位の開発費をかけさせて、役に立ちませんでした、ではねえ…。
■ブラウンGP(KERS非搭載)
バトンが2度目の優勝。見た目では圧勝とは言えませんが、完全にコントロールしてのポール・トゥ・ウィンです。何度かセーフティーカーが入ってリードが潰されたことを考えると、正しい判断だったと言えるでしょう。奇跡の開幕戦優勝だけではなく、先の勝利まで見据えられる戦略は、さすがロス・ブラウンといったところです。もしかしたら、あまりの速さに危機感を抱いたFIAがディフューザーへの見解を変えないよう、接戦を演出したのかもしれません。
ホンダについては……ホンダ側から何らかのアクションがない限り、もう言わないでおきます。
バリチェロは何度も後方に下がりながら、最終的に2位。ブラウンGPは1-2フィニッシュを飾りました。しかし…あまりにもミスが目立ちました。他車にぶつけすぎ。アマチュアにも程があります(笑) トラブルを抱えながらも表彰台に上がれたのは、マシンの力がそれだけ飛びぬけていたということ。バリチェロの状況は昨年のクルサードを思い起こさせます。今年は活躍できるだろうけど、その後はきっぱりと引退するべきかもしれません。
しかし、なんて頑丈なマシンなのでしょう。他の上位チームに比べて、テストが圧倒的に不足しているにも関わらず、今のところ抜群の信頼性を見せています。この調子で序盤戦にポイントを稼ぎまくれば、コンストラクターズチャンピオンの可能性もあるかもしれません。
■マクラーレン(KERS搭載)
今のマクラーレンの力で、この位置でフィニッシュできるわけがないんですよ。ハミルトン。多くの運もあったとはいえ、粘りに粘って、地道に順位を上げていっての3位獲得。その腕を認めないわけにはいきません。今回、最大の予想外の出来事でした。しかし、毎度こんな活躍をされては、精神面での成長のチャンスが失われてしまいます(笑) 次回こそは周回遅れの屈辱を経験していただきたいところです。
コバライネンは、1コーナーの混乱に巻き込まれ、リタイア。今年も不運が続くのでしょうか。今から来季シートが心配です。
■トヨタ(KERS非搭載)
グロックは、ピットスタートから着実に順位を上げ、4位。普通にスタートできれば、十分に表彰台を争う力があることを見せ付けました。
トゥルーリはピットスタートから素晴らしい走りで3位表彰台を獲得……したはずでしたが、レース後に25秒加算ペナルティを下され、最後までSCパレードだったこともあって12位となってしまいました。開幕戦は、ことごとくトヨタに逆風が吹きました。意図的なものかどうかは分かりませんが。
ペナルティの理由は、セーフティーカー中にハミルトンを抜いたこと。ただ、セーフティーカーが入った時点ではトゥルーリが前でした。その後、ちょっとコースアウトしたときにハミルトンに抜かれたんだけど、ハミルトンが自主的に譲ったために再び前に出ました。…それが、セーフティーカー中のオーバーテイクと見なされて、ペナルティに…。結果、ハミルトンが表彰台で、トゥルーリがノーポイントです。納得いかないなあ。ハミルトンも、チームから譲れと指示された、とレース後に口を滑らせているというのに。
■ルノー(KERS搭載)
アロンソは5位。スタート直後の混乱を避けるためにコースアウトしてしまい、後方からの追い上げとなってしまいましたが、セーフティーカー等の運にも助けられました。この4ポイントは、ルノーにとって貴重なポイントとなるかもしれません。
ピケJr.はセーフティーカーの運もあって上位を走行していましたが、レース再開後にブレーキトラブルによりスピン。そのままコースアウトしてしまいました。はっきりとは分かりませんが、このブレーキ異常はKERSによる不具合かもしれません。今後のレースで、長いストレートにおいてKERSで加速しまくって、ブレーキを踏んだ途端にこんなことになれば…。モンツァあたり、非常に怖いです。
■ウィリアムズ(KERS非搭載)
ロズベルグが6位。マシンの実力的には、もうちょっと上位でもおかしくなかったのですが、小さなミスやトラブルが重なって順位を上げられませんでした。ただ、今後のレースには期待出来ます。少なくとも、ヨーロッパラウンドあたりでフェラーリが改善を施してくるまでは。
中嶋一貴は、重タン作戦が功を奏して順位を上げ、上位入賞も期待できる面白い展開になりましたが、縁石に乗り上げた際にコントロールを失ってウォールにぶつかり、リタイア。今シーズン最初のセーフティーカーの原因を作ってしまいました。今回の評価は最悪でしょう。いくらトヨタがバックアップしても擁護できなくなる…前に、表彰台に乗ってもらわなくては。序盤戦でチャンスを逃し続けると厳しいことになります。
■トロ・ロッソ(KERS非搭載)
ブエミがF1初レースで7位、初ポイント獲得。見事な粘りの走りでした。性格的には生意気なところが見られるので、これで天狗にならなければ良いのですが。
ボーデも8位でなんとかポイント獲得。チームがブエミを重視してサポートしているので、立場は厳しいですが、新人を凹ませるほどの活躍を期待しています。
■フォース・インディア(KERS非搭載)
スーティルは9位。序盤の混乱でマシンにダメージを負ってピットイン。そこから、上手い再スタートで数台をパスするなど、あと一歩でポイントというところまで持ってきました。来季は是非、コバライネンの後釜に、と思っています(笑)
フィジケラは11位。(ロリポップマン等、チーム側にどの程度の責任があるかは分かりませんが)ピットイン時にピット位置を間違え、行き過ぎてしまう痛恨のミスをやらかしてしまいました。マシンを押し戻すために大幅にタイムをロス。これが新人のブエミならまだ分かるけども。中嶋一貴あたりもやらかしそうだけども。経験豊富なフィジケラがやってしまうとは、精神的にもきついでしょうね。
■BMW(ハイドフェルドだけKERS搭載)
ハイドフェルドは10位。スタート直後の1コーナーでウェバーとバリチェロの接触に巻き込まれ、ダメージを負い、ペースが上がりませんでした。KERS非搭載のクビサとの違いを純粋に比較したかっただけに残念です。
クビサは15位完走扱い。終盤まで素晴らしいレース運びで、3位走行中、ソフトタイヤが原因でペースが落ちてきたベッテルをオーバーテイクしようとしたのですが、ベッテルが譲らずに接触。今シーズンからの大きなフロントウイングが仇となって、コントロールを失い、クラッシュ。派手に壊れましたが、外れたタイヤが頭に当たらなくて幸いでした。そういえば、クビサは昨年もオーストラリアGPで中嶋一貴に特攻されましたね…。それでもシーズン4位になったわけですから、これからの頑張りに期待してます。
■レッドブル(KERS非搭載)
ウェバーは13位。スタート直後の1コーナーでイン側のドアを閉めたところ、バリチェロと接触。その勢いで外のハイドフェルドにも接触し、マシンバランスが崩れてしまいました。ここ数年、地元オーストラリアで良い結果を残せていません。
ベッテルは終盤までバトンに食らいついていきました。おそらくバトンがセーブしていたとはいえ、今回のNo.1ドライバーと言えるほどの素晴らしい走りを、ラスト3周まで見せてくれていました。しかし、ポジションを守りたい気持ちが強すぎたのか、前述のクビサとの接触でリタイア。14位完走扱いに終わりました。
クラッシュ後に3輪状態での危険走行を指示したとして、チームに罰金が科せられました。そしてベッテルは、クラッシュの責任を負わされて、次戦10グリッド降格のペナルティに…。確かに、どちらかといえば、突っ込みすぎたイン側のベッテルに非があるかもしれないけど、昨年ハミルトンがグロックをコース外に押し出したのとは違って、ある程度のラインは残していたし、そこまでのペナルティを下す必要があるのかは疑問です。これがレーシングアクシデントとして処理されないならば、FIAが求める抜きつ抜かれつのレースなんて、あまり期待出来なくなるでしょう。どうしてもというなら、あの接触しやすいフロントウイングの幅をもう少し縮めるべきだと思うのですが…。
今回、ベッテルが素直に非を認めたために、責任を押し付けられてしまった印象が強いです。そんなことになるなら、誰だって屁理屈をこねて言い訳しますよね…。正直者が損をするのはいかがなものでしょうか。
■フェラーリ(KERS搭載)
ここまで順位通りに書いてきましたが、まさかフェラーリが一番最後に来るとは思いませんでした(笑)
ライコネンは、縁石で滑ってウォールにヒット。…この単純ミス、中嶋一貴だけではありませんでした(笑) 順位を落としながらも走行を続けましたが、結局マシントラブルでリタイア。16位完走扱い。
マッサも、一時は3番手を走行するなど、表彰台も狙える位置にいましたが、ソフトタイヤでスタートするフェラーリの作戦が裏目に出て、早々にタイヤを交換する羽目に。そしてその後セーフティーカーが入り、全てが後手後手に回ってしまいました。去年までのフェラーリなら、それでも巻き返せるだけの力がありましたが…。挽回できないまま、こちらもマシントラブルでリタイア。マレーシアでのフェラーリは、表彰台を狙っての争いになりそうです。
次戦マレーシアGPは今週末、4月5日です。おそらくブラウンGPの快進撃が続くでしょう。
ソフト側のタイヤのタレが酷かったなあ…。昨年のルールですら、片方のタイヤがどうしようもなく使えない時もあったのに、1つあけて使わせるのはどうなんでしょう。運の要素が強くなりすぎて、純粋な実力が決勝で見えにくくなっています。視聴者が喜ぶ「ドラマ」は増えるんでしょうけどね。特に終盤に。
KERSは、明らかに役に立ったと言えるのはスタートくらいでした。後はバランスを悪くしただけの重りと化していました。後続車に抜かれないために役に立った、という見方もありますが、そもそもKERSを積んでいなければ接近される回数も減るでしょうから…。まあ、KERSはこれからです。バーレーンのようなストレートの長いコースでどう威力を発揮できるかが重要です。
セーフティーカーの新しいルールは、昨年ほどの理不尽な順位変動もあまりなく、基本的には成功していたように思います。しかし、ここでもKERSが足を引っ張っているんですよね。感電事故を防ぐために、リタイアしたマシンの処理にどうしても時間がかかってしまうんです。当然、レース再開も遅れます。もちろん、マーシャルの安全が第一ではありますが…。このままだと、KERSの存在意義が問われることになりそうです(笑) コストダウンだのエコだの言いながら、チームに百億円単位の開発費をかけさせて、役に立ちませんでした、ではねえ…。
■ブラウンGP(KERS非搭載)
バトンが2度目の優勝。見た目では圧勝とは言えませんが、完全にコントロールしてのポール・トゥ・ウィンです。何度かセーフティーカーが入ってリードが潰されたことを考えると、正しい判断だったと言えるでしょう。奇跡の開幕戦優勝だけではなく、先の勝利まで見据えられる戦略は、さすがロス・ブラウンといったところです。もしかしたら、あまりの速さに危機感を抱いたFIAがディフューザーへの見解を変えないよう、接戦を演出したのかもしれません。
ホンダについては……ホンダ側から何らかのアクションがない限り、もう言わないでおきます。
バリチェロは何度も後方に下がりながら、最終的に2位。ブラウンGPは1-2フィニッシュを飾りました。しかし…あまりにもミスが目立ちました。他車にぶつけすぎ。アマチュアにも程があります(笑) トラブルを抱えながらも表彰台に上がれたのは、マシンの力がそれだけ飛びぬけていたということ。バリチェロの状況は昨年のクルサードを思い起こさせます。今年は活躍できるだろうけど、その後はきっぱりと引退するべきかもしれません。
しかし、なんて頑丈なマシンなのでしょう。他の上位チームに比べて、テストが圧倒的に不足しているにも関わらず、今のところ抜群の信頼性を見せています。この調子で序盤戦にポイントを稼ぎまくれば、コンストラクターズチャンピオンの可能性もあるかもしれません。
■マクラーレン(KERS搭載)
今のマクラーレンの力で、この位置でフィニッシュできるわけがないんですよ。ハミルトン。多くの運もあったとはいえ、粘りに粘って、地道に順位を上げていっての3位獲得。その腕を認めないわけにはいきません。今回、最大の予想外の出来事でした。しかし、毎度こんな活躍をされては、精神面での成長のチャンスが失われてしまいます(笑) 次回こそは周回遅れの屈辱を経験していただきたいところです。
コバライネンは、1コーナーの混乱に巻き込まれ、リタイア。今年も不運が続くのでしょうか。今から来季シートが心配です。
■トヨタ(KERS非搭載)
グロックは、ピットスタートから着実に順位を上げ、4位。普通にスタートできれば、十分に表彰台を争う力があることを見せ付けました。
トゥルーリはピットスタートから素晴らしい走りで3位表彰台を獲得……したはずでしたが、レース後に25秒加算ペナルティを下され、最後までSCパレードだったこともあって12位となってしまいました。開幕戦は、ことごとくトヨタに逆風が吹きました。意図的なものかどうかは分かりませんが。
ペナルティの理由は、セーフティーカー中にハミルトンを抜いたこと。ただ、セーフティーカーが入った時点ではトゥルーリが前でした。その後、ちょっとコースアウトしたときにハミルトンに抜かれたんだけど、ハミルトンが自主的に譲ったために再び前に出ました。…それが、セーフティーカー中のオーバーテイクと見なされて、ペナルティに…。結果、ハミルトンが表彰台で、トゥルーリがノーポイントです。納得いかないなあ。ハミルトンも、チームから譲れと指示された、とレース後に口を滑らせているというのに。
■ルノー(KERS搭載)
アロンソは5位。スタート直後の混乱を避けるためにコースアウトしてしまい、後方からの追い上げとなってしまいましたが、セーフティーカー等の運にも助けられました。この4ポイントは、ルノーにとって貴重なポイントとなるかもしれません。
ピケJr.はセーフティーカーの運もあって上位を走行していましたが、レース再開後にブレーキトラブルによりスピン。そのままコースアウトしてしまいました。はっきりとは分かりませんが、このブレーキ異常はKERSによる不具合かもしれません。今後のレースで、長いストレートにおいてKERSで加速しまくって、ブレーキを踏んだ途端にこんなことになれば…。モンツァあたり、非常に怖いです。
■ウィリアムズ(KERS非搭載)
ロズベルグが6位。マシンの実力的には、もうちょっと上位でもおかしくなかったのですが、小さなミスやトラブルが重なって順位を上げられませんでした。ただ、今後のレースには期待出来ます。少なくとも、ヨーロッパラウンドあたりでフェラーリが改善を施してくるまでは。
中嶋一貴は、重タン作戦が功を奏して順位を上げ、上位入賞も期待できる面白い展開になりましたが、縁石に乗り上げた際にコントロールを失ってウォールにぶつかり、リタイア。今シーズン最初のセーフティーカーの原因を作ってしまいました。今回の評価は最悪でしょう。いくらトヨタがバックアップしても擁護できなくなる…前に、表彰台に乗ってもらわなくては。序盤戦でチャンスを逃し続けると厳しいことになります。
■トロ・ロッソ(KERS非搭載)
ブエミがF1初レースで7位、初ポイント獲得。見事な粘りの走りでした。性格的には生意気なところが見られるので、これで天狗にならなければ良いのですが。
ボーデも8位でなんとかポイント獲得。チームがブエミを重視してサポートしているので、立場は厳しいですが、新人を凹ませるほどの活躍を期待しています。
■フォース・インディア(KERS非搭載)
スーティルは9位。序盤の混乱でマシンにダメージを負ってピットイン。そこから、上手い再スタートで数台をパスするなど、あと一歩でポイントというところまで持ってきました。来季は是非、コバライネンの後釜に、と思っています(笑)
フィジケラは11位。(ロリポップマン等、チーム側にどの程度の責任があるかは分かりませんが)ピットイン時にピット位置を間違え、行き過ぎてしまう痛恨のミスをやらかしてしまいました。マシンを押し戻すために大幅にタイムをロス。これが新人のブエミならまだ分かるけども。中嶋一貴あたりもやらかしそうだけども。経験豊富なフィジケラがやってしまうとは、精神的にもきついでしょうね。
■BMW(ハイドフェルドだけKERS搭載)
ハイドフェルドは10位。スタート直後の1コーナーでウェバーとバリチェロの接触に巻き込まれ、ダメージを負い、ペースが上がりませんでした。KERS非搭載のクビサとの違いを純粋に比較したかっただけに残念です。
クビサは15位完走扱い。終盤まで素晴らしいレース運びで、3位走行中、ソフトタイヤが原因でペースが落ちてきたベッテルをオーバーテイクしようとしたのですが、ベッテルが譲らずに接触。今シーズンからの大きなフロントウイングが仇となって、コントロールを失い、クラッシュ。派手に壊れましたが、外れたタイヤが頭に当たらなくて幸いでした。そういえば、クビサは昨年もオーストラリアGPで中嶋一貴に特攻されましたね…。それでもシーズン4位になったわけですから、これからの頑張りに期待してます。
■レッドブル(KERS非搭載)
ウェバーは13位。スタート直後の1コーナーでイン側のドアを閉めたところ、バリチェロと接触。その勢いで外のハイドフェルドにも接触し、マシンバランスが崩れてしまいました。ここ数年、地元オーストラリアで良い結果を残せていません。
ベッテルは終盤までバトンに食らいついていきました。おそらくバトンがセーブしていたとはいえ、今回のNo.1ドライバーと言えるほどの素晴らしい走りを、ラスト3周まで見せてくれていました。しかし、ポジションを守りたい気持ちが強すぎたのか、前述のクビサとの接触でリタイア。14位完走扱いに終わりました。
クラッシュ後に3輪状態での危険走行を指示したとして、チームに罰金が科せられました。そしてベッテルは、クラッシュの責任を負わされて、次戦10グリッド降格のペナルティに…。確かに、どちらかといえば、突っ込みすぎたイン側のベッテルに非があるかもしれないけど、昨年ハミルトンがグロックをコース外に押し出したのとは違って、ある程度のラインは残していたし、そこまでのペナルティを下す必要があるのかは疑問です。これがレーシングアクシデントとして処理されないならば、FIAが求める抜きつ抜かれつのレースなんて、あまり期待出来なくなるでしょう。どうしてもというなら、あの接触しやすいフロントウイングの幅をもう少し縮めるべきだと思うのですが…。
今回、ベッテルが素直に非を認めたために、責任を押し付けられてしまった印象が強いです。そんなことになるなら、誰だって屁理屈をこねて言い訳しますよね…。正直者が損をするのはいかがなものでしょうか。
■フェラーリ(KERS搭載)
ここまで順位通りに書いてきましたが、まさかフェラーリが一番最後に来るとは思いませんでした(笑)
ライコネンは、縁石で滑ってウォールにヒット。…この単純ミス、中嶋一貴だけではありませんでした(笑) 順位を落としながらも走行を続けましたが、結局マシントラブルでリタイア。16位完走扱い。
マッサも、一時は3番手を走行するなど、表彰台も狙える位置にいましたが、ソフトタイヤでスタートするフェラーリの作戦が裏目に出て、早々にタイヤを交換する羽目に。そしてその後セーフティーカーが入り、全てが後手後手に回ってしまいました。去年までのフェラーリなら、それでも巻き返せるだけの力がありましたが…。挽回できないまま、こちらもマシントラブルでリタイア。マレーシアでのフェラーリは、表彰台を狙っての争いになりそうです。
次戦マレーシアGPは今週末、4月5日です。おそらくブラウンGPの快進撃が続くでしょう。
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