メメント
主人公は、家に押し入り妻を殺害した犯人に殴られ、事件以後のことは数分間しか記憶を保てない障害を負っています。復讐する目的で、体に刺青を入れて言葉を刻むなどして、犯人を探し出します。記憶には頼れないので、“メモ”を信じるのみ…。
ストーリーは、「犯人と思われる人物を殺す」という“結末”から始まります。それから、少しずつ時をさかのぼっていきます。主人公自身、事件から“現在の直前”までの記憶を失っているので、観る側も主人公と同じ感覚で過去にさかのぼっていくことになります。
当然、シーンが切り替わる度に、状況を掴むのに苦労します。30分も見れば慣れてきますが、集中して見なければ決してついていけません。
そして最後に発覚する、驚愕の真実…。
…との評判を聞いていたのですが、
「ああ、そうだったんだ……え、終わり?」
私がラストを見たときの心境は、特に感動もなく、この程度でした。
トリックはあくまで“構成”によるものです。それ自体は斬新で面白いと思いますが、時間順に並べてしまえば、ストーリー自体は陳腐です。無理が多いし、特殊な構成のせいかシンプルにするしかなかったのでしょうね。
設定は面白い(怖い)のですが……。
1度観るともう1回観たくなるらしいですが、私は退屈で観てられないと思います。どんな伏線も見逃さないよう頭に叩き込みながら観たし、もう十分です。
この映画を観たいと思わせたレビューを書いた人は、シックスセンスも絶賛していたので、私に合わなくても仕方ないかなあ…。
ってか、最近自分の好みが良く分かりません。同じ“最後に衝撃”系でも、SAWとかは楽しめるのに。…気に入るかどうかはそのときの気分次第かも(笑)
お気に入り度 ★★★★★☆☆☆☆☆(5点)