メンチ・哀愁の日記

〜なせばなる!

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2008年F1開幕戦オーストラリアGP 予選

ハミルトンがポールを奪取! [F1-LIVE.com]

予選における変更点。台数の多いQ1が20分間となり、Q2は変わらず15分間、そして批判の多かったQ3は10分に短縮されました。その上、Q3後の給油はなし。燃料が多めに残ればそれも作戦となるので、良いタイムを出すために無駄に走り続ける必要性はあまりなくなりました。しかし…結局は実質1〜2アタックという状況。Q1やQ2のような空タン勝負が見られるわけでもないし、正直、Q3だけは2005年までと同じ1発勝負システムにしても良いのではないかと…。

また、ギアボックスを4レース継続して使用しなければならず、交換した場合は5グリッド降格になります。3戦目、4戦目にはかなりの降格者が出るものと予想されます。

他の大きな変更点は…今年からTCSがなくなりました。スピンやコースアウトが増え、今のことろ面白い方向に影響が出ています。当然順位の入れ替えは激しくなるでしょうし、トップチームが予選で一発勝負にかけると、他車のスピンでイエローやレッドが出て足元をすくわれる可能性も増しました。しかし…いくら路面が汚いアルバートパークとはいえ、これだけスピンが多いと不安になります。各ドライバーが、TCSがないという状況に慣れないうちは、重大事故も起きやすいでしょう。特に1周目はどうなることやら…。どんなにテストを重ねても、スタートでどんな混乱が起きるかは、やってみないことには分かりませんから…。


ポールを獲得したのはハミルトン。おそらく、TCSなしという状況がかなり有利に働いています。1戦目からぶっちぎられると面白くないのですが(笑)

2番手はクビサ。Q3最後のセクター3でコース外にはみださなければ、初のポールポジションを獲得できたはずでした。惜しかったです。BMWは冬のテスト時に不調不調と騒いでましたが……どういうことですかね(笑)

3番手はマクラーレンに移籍したコバライネン。アロンソとは異なり、ハミルトンのサポートに回ることにあまり抵抗もないはず。フェラーリにとっては厄介な存在でしょう。

そして4番手にようやくフェラーリ、マッサ。マッサがどういったレースペースを見せるかで、今季のチーム間の力関係が見えてきそうです。

一方、ライコネンはQ1中に電子燃料ポンプに問題を抱え、スロー走行となり、ピットまで戻ることが出来ませんでした。タイムは出していたためQ2に進出したものの、走ることが出来ず、結局15番手スタート。散々な開幕戦となってしまいましたが、1〜2周目でトヨタあたりまでかわせば、表彰台争いも可能でしょう。

ルノーに復帰したアロンソは11番手スタート。今年はポイント獲得争いも面白くなりそうです。

中嶋一貴は13番手スタート。Q3進出したチームメイトのロズベルグと比べると物足りない位置です。しかし今回の何よりもの目標は、ピットを安全に済ませることではないでしょうか(笑) 昨年のブラジルGPでは、ピット事故よりも安定したラップタイムが評価されましたが、観客側からすれば明らかに悪いイメージが定着してしまったはずです。

佐藤琢磨は20番手。今の綱渡りなチーム状況で、1台とはいえ他チームを上回ったのは立派なことです。レースでは、とにかくマシンを壊さず、走りきってデータを蓄積させることが大事です。悲しいけれど、パーツを使い捨てるような余力が全くありません。

琢磨に敗れた恥ずかしい人は…これがデビュー戦となるネルソン・ピケ・Jr(笑) いくら不調のルノーとはいえ、これは不味いです。スタートで焦って琢磨やデビッドソンに突っ込んだりしたら……デビュー戦で“文字通り”他チームを潰した男として歴史に残るかもしれません。

デビッドソンは最後尾、22番手。形式上は琢磨が1stドライバーなので、チームの運営状況が改善されない限り、デビッドソンは不利を被り続けるかもしれません。2年前の井出と状況が重なりますが……井出とは異なる“経験”という武器がありますので、なんとか耐え切ってもらうしかないでしょう。


レースは日本時間13:30から。地上波(フジテレビ)での放映は16:00からです。
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