
劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者 (通常版)
この作品、L'Arc〜en〜CielがOPとEDを歌っているのですが…。
導入部で突然挿入されるOP…。せっかく映画の世界に溶け込もうとしてるのに、流れがぶち切られてしまって微妙でした。映画にOPはいらないですね。うん。曲もEDの方が好きだし(笑)
映画の時代設定は第一次世界大戦後のドイツです。賠償金支払いのための大量紙幣発行によるインフレでマルクの価値が暴落します。
ちなみにこのインフレ、戦前1マルクで買えたものが戦後1兆マルクに、というレベルです。今の日本で言えば、せっかく当てた宝くじ1等前後賞3億円も、0.0003円と同等の価値に成り下がってしまうようなものです。そんな、パン一切れの値段が、たった1日につき何倍も跳ね上がってしまう世界…。当然のごとく、失業者で溢れかえりました。こういうの聞くと世界史面白い、って思わないかな…。教科書見てるだけじゃつまらないでしょうけどね。
そういった情勢不安の中で台頭してきたのが、国家社会主義ドイツ労働者党こと、ヒトラー率いるナチス党です。経済界に入り込んでいる他民族(ユダヤ人等)を蔑視することにより、自分達のチンケなプライドを持ち上げて大衆の支持を得、1923年にミュンヘンで武装蜂起するものの鎮圧され、ヒトラーは投獄されます。(政権を奪取するのは釈放後)
劇場版は、この武装蜂起事件の前後を舞台としています。
複数のパラレル・ワールドには姿形がそっくりな人間が存在するが、性別が異なることもある、と劇中誰かが言ってました。この映画の敵役は、ナチスの関係機関トゥーレ協会の中心人物、エッカルト(♀)です。しかし、モデルになったと思われるディートリッヒ・エッカルトは♂です。つまり、どうやら史実をなぞっているかのような映画の世界も、この世界とはパラレル・ワールドという設定のようです。逃げ道、とも言えるかな(笑)
結論として、アニメとはいえ、ナチスを描くのは安易であった、と。
そもそもこの作品、差別だ戦争だと重いテーマを扱っていたり、グロ描写を多用したりするくせに、やけに稚拙さを感じさせる部分があるんですよね。ルパン三世の如き無茶もまかり通ってしまうし…。
おかげで、視聴者としてどういった年齢層を想定しているのかよく分かりません。
主人公兄弟の絆を描いたのはよいのですが、そのためにどれだけの犠牲が出たことやら…。骨格であるはずのエッカルトの行動理由も浅すぎて興醒め…一体どれだけの人が納得出来たでしょうか。好評価をされている方は、そういった部分にはあえて目をつぶっているような気がしてなりません。
ストーリーは、ほぼ完全にテレビアニメ本編ありきです。後日談…というか、あのキャラクター達の物語をもうちょっと見たい、というファンのための作りと割り切った方が良さそうです。…ヒロインの扱いは酷いですけども(^^;
ハッピーエンドの振りして実は全然違うだろー、と(笑)
アクション・シーンのクオリティは映画ということもあってさすがでした。
キーワードは第二宇宙速度です。(←誰も気にしないって)
お気に入り度 ★★★★★☆☆☆☆☆(5点)
(ラルクが主題歌を歌っている作品で面白いもの知らないな…)

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Comments
FINAL FANTASYとか(ぇ
映画館で見たことをあれほど後悔した作品はありません。
つまらなさを再確認するために二度もDVDをレンタルしてきてしまったことはここだけの秘密です。