メンチ・哀愁の日記

〜なせばなる!

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光田康典×加藤正人「キリテ」

キリテ [Amazon.co.jp]

「クロノトリガー」「ラジカルドリーマーズ」「ゼノギアス」「クロノクロス」という、幾つもの名作を世に送り出してきた作曲家光田康典氏とゲーム(シナリオ)クリエイター加藤正人氏による、音楽と物語のコラボレーションアルバム「キリテ」がリリースされました。付属する「キリテの五つの季節」という小説の章名とCDの曲名が一致していて、音楽を聴きながら小説を読み進めるスタイルになっています。面白い試みですが、ある意味、アナログなサウンドノベルと言えるかもしれません。

まずCDだけを聴いてみたら、ゼノサーガのような壮大なものではなく、(私の好きな)クロノクロス系の郷愁を誘う光田さんらしい楽曲でした。それでいて、音源という制限から開放されて、自由な表現を楽しんでいるような雰囲気が伝わってきました。ただ、その時は、良作ではあるものの、何度も繰り返し聴きたいとまでは思いませんでした。

次に本だけを読もうとしたら、何だか入りづらかったんです。何の説明もなく深刻な場面が展開されていたり、哲学的な悩みがつらつらと列挙されていたり。4〜5ページで一旦読むのをやめました。

それで今度は、きちんと最初から音楽を聴きながら読んでみたんです。……一気に最後まで読み終えました。音楽だけでも、小説だけでも、この作品を語ることは出来ない、、その意味がよく分かりました。さっきまで退屈に思えていた曲まで、物語とシンクロして心に刻まれていくようでした。

加藤氏が作り出す不思議な世界観には独特のクセがあるので、万人に勧められるかというと難しいですが、彼らが作り出してきた物語に一度でも心を惹かれた経験のある方には是非お勧めしたいです。読み終えたときにじんわりと心を温めてくれます。

キリテの公式ページはこちら。(試聴可)


P.S. 高橋真澄さんが撮影された、ブックレットの幻想的な四季の写真が凄く綺麗ですよね。。
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Comments

マイタ | 2006/03/11 01:41 PM
今更なんですが、キリテ舞台化!ということで
自分の中でのキリテブーム再燃しております。

舞台観に行ったら、僕みたいな人に会えるのかな〜。

http://www.procyon-studio.com/kirite/kirite_and_endless.html

メンチ | 2006/03/12 02:52 AM
もうすぐ公演ですね。
キリテファンも集まると思います(^ ^

見に行きたいけど、東京は気軽に行けないです。ガックシorz
規模を考えると、DVD化は無理かなあ…。

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